エモテットとは?特徴と今すぐできる対策をわかりやすく解説|企業も個人も要注意!

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エモテットとは?その正体と危険性をやさしく解説

「最近エモテットという名前をよく聞くけれど、一体何なのか分からない」
そんな方のために、エモテットの基本とその危険性をわかりやすく解説します。

エモテットはウイルス?マルウェア?その正体とは

エモテット(Emotet)は、悪意のあるソフトウェア、いわゆる「マルウェア」の一種です。
もともとは、銀行の口座情報を盗む目的で開発されたものでしたが、今ではさらに進化し、他のウイルスを呼び込む“踏み台”のような役割も果たします。
つまり、エモテットに感染してしまうと、別のウイルスにも次々と感染してしまう危険があるのです。

中学生にもわかりやすく言うと、エモテットは「ドロボウを呼び寄せるウイルス」です。
一度入り込んだら、他のドロボウたち(ウイルス)も呼んできて、あなたの大切な情報をどんどん盗んでいく、そんなイメージです。

なぜ今、エモテットが再拡大しているのか

一度は警察などによって壊滅したとされていたエモテットですが、2021年ごろから活動を再開しました。
しかも、より巧妙で見抜きにくい手口を使うようになっています。

特に日本では、実在する企業や人を装ったメールが急増しており、「本物っぽいからつい開いてしまった」というケースが後を絶ちません。
ウイルス対策ソフトを使っていても完全に防げないほど、その手口は高度になってきています。

感染するとどうなる?被害事例からわかる脅威

エモテットに感染すると、あなたのパソコンにあるメール情報や連絡先、パスワードなどが盗まれます。
そして、その情報を使って今度はあなたの名前で別の人にウイルスメールが送られます。

企業の場合は、社内の重要な資料や顧客情報が漏れてしまったり、システムがダウンして仕事ができなくなることもあります。

個人でも、SNSのアカウントが乗っ取られたり、ネットショッピングのクレジットカード情報が盗まれたりと、深刻な被害を受けることになります。


エモテットの主な特徴|見抜くポイントと感染経路

エモテットは一見普通のメールのように見えるため、注意が必要です。
ここでは、感染の主な経路やその特徴を押さえ、騙されないための視点を解説します。

メール添付ファイルやリンクから感染する手口

エモテットは、主に「メール」を使って広がります。
メールに添付されたWordやExcelファイルを開き、「マクロを有効にする」をクリックすると、ウイルスが自動的に動き出す仕組みです。

また、メール本文に書かれたリンクをクリックすることで感染する場合もあります。
一見普通の請求書や業務連絡に見えるため、誰でも油断してしまう危険性があります。

【受信メール】
↓(添付ファイル or リンクをクリック)
【マクロ実行】

【エモテットに感染】

【メール情報・連絡先が盗まれる】

【他人にウイルスメールが拡散】

【他のマルウェア(ランサムウェアなど)も感染】

「実在のやりとりを装う」巧妙な手法

エモテットの厄介な点は、過去に盗んだメールデータを使って、本物そっくりのメールを作ってくるところです。
たとえば、以前やり取りしたメールの返信を装ったり、実在の取引先の名前を使ったりします。

このようなメールは、件名や本文まで自然に見えるため、「このメールなら大丈夫」と信じて開いてしまい、結果として感染することが多いのです。

感染後の動き(情報窃取・他マルウェア拡散)

エモテットに感染すると、まず最初にやることは、あなたのパソコンの中にある情報を探して盗むことです。メールアドレス帳、過去のやり取り、パスワードなど、重要なデータがターゲットになります。

さらに、あなたのパソコンを使って、他の人にウイルスメールを送信する「感染源」にされてしまいます。そして、ランサムウェア(データを人質にして身代金を要求するウイルス)など、他のウイルスまで呼び込んでしまうのです。


今すぐできるエモテット対策|企業・個人で実施すべきこと

「自分は関係ない」と思っていても、感染リスクは誰にでもあります。
ここでは、企業も個人もできる現実的な対策を紹介します。

不審なメールを開かないための教育とルール

エモテットを防ぐうえで最も重要なのは、「不審なメールは開かない」という意識を持つことです。
特に企業では、社員一人ひとりにその意識を持たせるための研修や注意喚起が欠かせません。

個人でも、「見知らぬ差出人」「日本語が変」「やたらとファイルが添付されている」メールには注意し、安易に開かないようにしましょう。

セキュリティソフトとメールフィルタの活用

ウイルス対策ソフト(セキュリティソフト)は、エモテットなどのマルウェアからパソコンを守るための第一防衛線です。

無料のソフトもありますが、信頼性や検出力を考えると、有料のセキュリティソフトの導入をおすすめします。
導入したあとは、常にソフトを最新版に保ち、自動更新が有効になっているかを確認することも忘れずに行いましょう。

また、企業や家庭内のネットワーク全体でセキュリティソフトを一括管理できるタイプのソリューションを使うと、より効果的にウイルスの侵入を防ぐことができます。

さらに、メールのフィルタ機能を活用すれば、迷惑メールやウイルス付きのメールを自動的に排除できます。
特にエモテットはメール経由で感染するケースが多いため、メールのチェック機能が強化されたセキュリティソフトの導入が有効です。
迷惑メールに気付かず開いてしまうリスクを減らすことで、感染の予防につながります。

OS・ソフトのアップデートを徹底する

エモテットは、パソコンの「脆弱性(セキュリティホール)」と呼ばれるソフトウェアの穴を利用して侵入してきます。
特にWindowsのようなOSや、Microsoft Officeのような業務用ソフトは攻撃対象になりやすいため、必ず最新版を使用することが大切です。

「今は忙しいからアップデートは後回しでいいや…」と考えてしまう人も多いかもしれませんが、その油断がウイルス感染を招く原因になります。
自動更新をオンに設定しておけば、最新状態を維持しやすくなり、うっかり更新を忘れることも防げます。

パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレット、使用しているアプリにも脆弱性は存在します。
すべての機器をこまめにアップデートする習慣をつけることが、総合的な対策として非常に効果的です。


万が一感染したら?エモテットへの緊急対応マニュアル

どれだけ気をつけていても、完全に防ぐのは難しいこともあります。万が一感染が判明した場合の対処法を押さえておきましょう。

すぐにやるべき初期対応とは?

感染が疑われたら、まずインターネットから切断しましょう。
これにより、他の人への感染拡大や、さらなる情報の流出を防ぐことができます。

次に、職場であれば情報システム部門に、個人であればセキュリティの専門業者にすぐ連絡を。
パソコンの使用を停止し、勝手な対応は避けることが大切です。

【感染の疑いがある】

【ネットワークから切断】

【セキュリティ担当または専門業者に連絡】

【パスワード変更・二次被害の防止】

【感染範囲の調査・駆除】

【再発防止対策と教育の実施】

情報漏えいの可能性を最小限にするには

すぐにパスワードを変更し、SNSやオンラインサービスの設定も見直しましょう。
クレジットカードを利用していた場合は、不正利用がないか確認し、必要であればカード会社に連絡してください。

感染の拡大を防ぐために、連絡先に入っている知人や関係者にも注意喚起をしておくと良いでしょう。

専門業者への相談と再発防止策

自力での駆除が難しい場合は、必ず専門の業者に依頼してください。
無理に操作すると、被害が広がる恐れがあります。

再発防止のためには、今回の感染経路を分析し、メールの扱い方やソフトの管理方法を見直しましょう。
企業であれば、ルールの整備と社員教育を徹底することが求められます。


まとめ|エモテット対策は「知ること」から始まる

最後に、この記事で紹介したエモテットの特徴と対策をまとめ、今後の行動指針を明確にします。

特徴を理解すれば、感染リスクは下げられる

エモテットは、見た目が普通のメールと変わらないため、誰でも騙される可能性があります。
しかし、その特徴をしっかり理解しておけば、不要なメールを開くこともなく、感染のリスクはぐっと下がります。

定期的な情報収集と予防が最大の武器

ウイルスは日々進化しています。
だからこそ、常に最新の情報を取り入れ、自分自身や職場を守る行動を取り続けることが何よりも大切です。

「知っているかどうか」が、あなたのデータと安全を守る分かれ道です。
この記事を読んだ今こそ、すぐにでもできる対策から始めてみましょう!

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