税負担率ってなに?まずは基本を知ろう

税金が少ない国を知るためには、まず「税負担率」という考え方を知っておくことが大切です。
ここでは、税負担率の意味や税金の種類、どんな国が税金が高いか低いかをやさしく説明します。
税負担率の意味と計算のしかた
税負担率(ぜいふたんりつ)は、その国の人たちがどれくらい税金(ぜいきん)をはらっているかをあらわす数字です。
「税金の合計 ÷ 国の収入(GDP)」で出します。
この数字が高いほど、たくさん税金をはらっているということになります。
直接税と間接税のちがい
税金には「直接税(ちょくせつぜい)」と「間接税(かんせつぜい)」があります。
直接税は、お金をもらったときにかかる税金(たとえば給料にかかる所得税など)です。
間接税は、買い物をしたときにかかる税金(たとえば消費税)です。
国によって、どちらを多くとるかはちがいます。
税金が高い国・安い国
たとえばスウェーデンやデンマークなどの国は税金が高いけれど、そのかわりに病院や学校が無料だったり、国からのサポートがしっかりしています。
反対に、石油(せきゆ)がたくさんとれる中東の国や、小さな島国などは税金がとても少ないことが多いです。
税金が少ない国ベスト10(2025年)

ここでは、2025年時点で税金がとても少ないといわれている国を10か国紹介します。
それぞれの国の特徴や、どんなところが人気なのかを見ていきましょう。
第1位:アラブ首長国連邦(UAE)
UAEでは給料などに税金がかかりません。
とくにドバイなどの町はとても発展していて、外国の人にも人気です。生活のしやすさでも知られています。
近代的な建物がならび、ショッピングモールやレストランも多く、日本からの観光客やビジネスマンにも人気があります。
英語が広く使われているので、生活にもなじみやすいです。
第2位:モナコ
モナコでは個人の税金がありません。
お金持ちの人に人気で、ヨーロッパの中でもとても住みやすい場所として知られています。
地中海に面した美しい町で、F1レースや高級カジノがあることでも有名です。
安全な国で、子ども連れの家族にもおすすめです。
第3位:ケイマン諸島
ケイマン諸島では、会社の税金も、個人の税金もありません。
きれいな海や自然もあり、ビジネスにも観光にもぴったりの場所です。
金融センターとして世界中の企業が注目しており、外国人が働くチャンスも多いです。
マリンスポーツも楽しめるので、レジャーが好きな人にもぴったりです。
第4位:バミューダ
バミューダも税金がとても少ない国です。
自然がきれいで、安全な場所としても知られています。
ただ、物の値段は高めです。
きれいなビーチとリゾートホテルが多く、のんびりした時間を過ごしたい人に人気です。
英語も使えるので生活にも困りません。
第5位:パナマ
パナマでは、海外でもらったお金に税金がかかりません。
移住しやすい制度があり、日本人にも人気があります。
パナマ運河があり、物流の拠点としても有名です。
気候があたたかく、人々も親しみやすいので、初めての海外移住にもおすすめです。
第6位:カタール
カタールでは、給料に税金がかかりません。
国がお金持ちなので、病院や学校もとても整っています。
近年はサッカーのワールドカップも開催され、スポーツや観光にも力を入れています。
きれいで近代的な都市が多く、働く場所としても注目されています。
第7位:バーレーン
バーレーンも税金が少ない国です。
外国の会社がたくさんあり、働く人にも人気があります。
伝統と現代がまじりあった国で、市場(スーク)ではローカルな文化も楽しめます。
治安もよく、安心してくらせる場所です。
第8位:ブルネイ
ブルネイでは、石油のおかげで税金が少なくてすみます。学校や病院も無料に近いです。
自然も多く、静かでおちついた生活をしたい人におすすめです。
ただし、宗教を大切にする国なので、ルールを守ることも大切です。
第9位:サウジアラビア
サウジアラビアも税金がほとんどありません。
でも、宗教(しゅうきょう)や文化のちがいがあるので、注意が必要です。
近年は観光ビザの発行もはじまり、外国人にとって行きやすい国になってきています。
ビジネスのチャンスも増えています。
第10位:オマーン
オマーンでは、いまも税金がとても少ないです。
自然もゆたかで、観光にも力を入れています。
山や海、砂漠など、いろいろな自然が楽しめる国です。
人々も親切で、外国人にもやさしい文化があります。
移住する前にしっておきたいこと

税金が少ない国に住んでみたいと思っても、生活や文化のちがいが気になりますよね。
ここでは、移住する前にチェックしておきたいポイントをわかりやすく紹介します。
くらしの費用や病院・学校のようす
税金が少なくても、くらしにかかるお金が高い国もあります。
病院や学校が無料でない国もあるので、しっかり調べましょう。
移住しやすいかどうか
国によっては、住むためにたくさんお金が必要だったり、ビザ(長く住むための許可)を取るのがむずかしいことがあります。
仕事やビジネスができるか
移住してから仕事ができるかどうかも大事です。
国によっては、外国人が働ける仕事が少ない場合もあるので、気をつけましょう。
文化や習慣になじめるか
国によって、食べ物、言葉、ルールなどがちがいます。
とくに宗教のルールがきびしい国もあるので、自分に合っているかをよく考えることが大切です。
まとめ:どの国があなたに合っている?

税金が少ない国は魅力的ですが、自分に合っているかどうかが一番大切です。今回の記事で紹介した内容をふり返りながら、ご自分にぴったりの移住先を考えてみてはいかがでしょうか?
税金が少ない国はたくさんありますが、生活のしやすさやルールも大切です。
自分に合った国をしっかり考えて選びましょう!
まずは、短いあいだ住んでみる「おためし移住」をしてみるのもよい方法ですね。
それはそれで、簡単なことではないかもしれませんが(汗)